群馬県藤岡市本郷の土師神社の秋祭りが22日、4年ぶりに境内で開かれた。五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願う伝統の流鏑馬(やぶさめ)と花馬が奉納され、観客は勇ましい姿と迫力ある動きに見入った=写真

 日光馬事センター員と小笠原流の門人が武者姿で4頭の馬にまたがり、土煙を上げながら約160メートルの参道を疾走。馬上から掛け声とともに矢を放ち的中させると、じっと見守っていた観客から拍手と歓声が巻き起こった。

 行事は一時途絶えたが、本郷根岸花馬保存会(沢入育夫会長)が2002年に馬を飾り付ける花馬を、03年に流鏑馬を復活させた。沢入会長は「4年ぶりの再開には苦労もあったが、地元の支えや楽しみにしてくれる人の声がありがたかった」と話した。