多様な釣りの中でもゲーム性の高さから根強い人気を誇る「バス釣り」。いわゆるブラックバスの釣りを楽しめる管理釣り場(釣り堀)は、国内でもそれほど多くないとされている。コロナ下でも楽しめる趣味として注目が高まるバス釣りを、20代記者が体験してみた。

 前橋市青柳町の管理釣り場「BRGD POND(ブリゲードポンド)」には、平日でもアングラー(釣り人)が集まる。釣り場は、アメリカのフィッシングウエアのブランド「BASS BRIGADE」のアジア代理店を都内で営む西方史浩さん(52)が4月に新しく開いたばかり。気鋭の管理釣り場だ。

車で前橋インターチェンジから25分、駒寄スマートインターチェンジから15分程度に位置するBRGD POND

 池に潜むのは、養殖で育った30~40センチのブラックバス。通常の管理釣り場では人工の餌「ペレット」を与えて育てるが、ここでは餌やりはしない。池の中に「ベイト」と総称される小魚やザリガニが既に生態系を築いているからだという。

 西方さんは「バスは放流した瞬間から自然の中でベイトを食べながら育つ。自然界と釣り堀の中間みたいなイメージ」と話す。自然に近い環境で練習できるのが好評の理由だ。

水面をのぞくと確かに魚が泳いでいるが、簡単には釣れない