登利平の唐揚げ(同社提供)
エイド提供への思いを語りつつ、メイン会場で販売する弁当もPRする広川さん

 第33回ぐんまマラソンでは、群馬県に本社や拠点を置く企業がフルマラソンのコース中でエイド提供を行う。今大会では12の企業と組合が、群馬ならではの食品や飲料を用意。今回は、群馬のソウルフード「鳥めし」でおなじみ、登利平のぐんまマラソン担当者に話を聞き、同社を中心にエイドを紹介する。

 登利平は今年、35キロ地点で「唐揚げ」1000個を提供する。国産鶏のもも肉にしょうがを利かせ、ジューシーな味わい。鳥めし松弁当と同じ肉を使い、1個1個手作業で仕込んでいる。2018年ごろ、エイド提供を始めた当初から例年唐揚げを提供しているという。

 給食所に立ってエイドを担当するのは、営業担当の広川堪太さん(24)。営業担当の社員が代々担うエイドを昨年に続き担当する。昨年は育英大・育英短大前の31.8キロ地点で提供。「頑張って」「唐揚げありますよ」などとランナーに声をかけた。想定以上に好評で1時間半ほどで品切れになった。唐揚げを目当てに給食所に到達したものの、品切れを残念がったランナーもいて「申し訳ない思いもある」としつつ、「喜んでいただけるのはやりがいになる」と話す。

 昨年、一度は給食所を通過しつつ、唐揚げのために戻ってきたランナーがいたことが印象的だった。上位グループの中にいた若い男性。颯爽と駆けて行った後、「気づかなかったよ」と戻ってきたことに驚いた。男性は唐揚げを受け取り、再び爽やかに走り去った。今年も出場しているかは分からないものの、「(いたら)一発で受け取ってほしいですね」とはにかむ。

 給食所からゴールまでは残り7キロほど。広川さんは「唐揚げでパワーをつけて、完走を目指して頑張ってほしい。数に限りがあるのでお早めにお越しを」と呼びかけた。「完走後にメイン会場で弁当も購入していただけるとうれしい」と付け加えることも忘れなかった。

【その他のエイド情報】
20.2キロ地点:村岡食品(前橋市)の「ごんじり」「梅しば」
24.4キロ地点:旅がらす本舗清月堂(前橋市)の「旅がらすミルククリーム」
31.8キロ地点:大利根漬(高崎市)の「梅ゼリー(SAMURAI CHARGE)」
35キロ地点:小山農園(東吾妻町)の「さっぱり梅風味こんにゃく」
39.4キロ地点:藤岡商店(桐生市)の「よもぎまんじゅう」
などを提供。いずれも数に限りがあるのでご注意を!