1回裏ビックカメラ高崎無死、先頭打者の市口(26)が左中間打で2塁を狙うもタッチアウト
ビックカメラ高崎打線を完封し、ガッツポーズする太陽誘電の先発、曽根(左)=宇津木スタジアム
元気いっぱいの投球を見せたコシノジュンコさん

 女子ソフトボールの「ニトリJDリーグ」最終第14節は29日、高崎市ソフトボール場「宇津木スタジアム」などで8試合が行われ、ビックカメラ高崎と太陽誘電の上州対決は誘電が2―0で完封勝ちした。地元ファンら約1700人が応援に駆けつけ、同スタジアムで開催された同リーグ入場者数の過去最高を更新するなど熱気に包まれた。

 誘電先発の曽根はん奈が8安打を浴びながらも、要所を締めて完封した。打線も三回2死一塁、木下華恋の2点本塁打で先制し、逃げ切った。ビックは六回に工藤環奈、藤田倭の安打などで1死一、二塁としたが、後続を断たれた。

 東地区優勝を決めているビック(22勝7敗)は、年間王者を決めるダイヤモンドシリーズのセミファイナル(11月18日、埼玉・朝霞中央公園野球場)に出場する。誘電(11勝18敗)は同地区6位でシーズンを終えた。

 試合前にはリーグ通算2000イニングを達成した上野由岐子(ビック)、同1000イニングの藤田倭(同)、通算250安打の市口侑果(同)、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の選手部門で殿堂入りしたビックの宇津木麗華部長、誘電の山路典子監督への花束贈呈もあった。

 ▽第14節
太陽誘電(11勝18敗)
0020000―2
0000000―0
ビックカメラ高崎(22勝7敗)

【太】曽根―西山【ビ】浜村、上野―我妻▽本塁打 木下(太)▽二塁打 小松(太)

 太陽誘電は今季3度目の挑戦でビックカメラ高崎から勝利をもぎ取った。誘電先発、曽根はん奈は最後の打球が左翼手のミットに収まると、両手を挙げてガッツポーズ。8安打を浴びながらも要所を締めての完封勝利を収め、曽根は「挑戦者の気持ちを忘れず、最後まで投げきるつもりで挑んだ」と振り返った。

 西山しずく捕手の要求通り、構えたミットへ投げ込んだ。「調子が良い訳ではなく、球数は多くなったが丁寧に投げることができた」。毎回のように走者を背負っても崩れず、ドロップボールなどをコースに散らし、後続を断った。...