「生産者の顔が見えすぎるレタス」として、19日の上毛新聞に掲載された全面広告を活用し、レタスを新聞紙で包む方法を群馬県のJA邑楽館林が農産物直売所で紹介し、話題を呼んでいる。日持ちしにくいレタスが、新聞紙で包むことで鮮度を保てることをPR。例年はレタスの売り上げが落ちる季節だが、取り組みの効果で売れ行きが好調という。
広告で笑顔を見せるのはジャパン・ミネラル・ファーム(板倉町岩田)の松本浩幸さん。同JAの「でんえんマルシェ」(邑楽町)と「ぽんぽこ」(館林市)の売り場では、松本さんらが育てたレタスの隣に広告で包んだ際の見本が陳列されている。
広告はフードロス削減の取り組みの一環として、「レタス保存用新聞」として、味の素(東京)が19日に上毛新聞に掲載した。同社から相談を受けたJA全農ぐんまがJA邑楽館林と連携し、松本さんに声をかけて実現した。レタスを購入した館林市の60代女性は「話題になって良い。新聞紙を使った保存方法を試してみたい」と笑顔だった。
6月に信濃毎日新聞(長野)で展開した広告の第2弾。レタス主要生産地の茨城でも、同様の広告が茨城新聞に掲載された。